君色
空いている席は前から二番目だった。





げっ……、前じゃんかよ……。





オレは後ろを振り向いた。





オレの隣の子は、どんな子なんだろう……。




「!?」





……え……。





オレの思考回路は一瞬停止した。





それは……、オレの隣の席に君が座っているから。





彼女とオレの視線が、ばちっと絡み合う。






長いまつ毛にぱっちりとした目が、オレを見つめている。






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