君色
純粋で真っ直ぐな瞳。


ほんのりと薄赤い小さな唇。





オレの胸はなぜかどきどきしていた。






とりあえず、自分の席に腰掛ける。






やべ……、まさか同じクラスとは思わなかったし。





それに、まさか隣の席になるなんて………。





これって偶然?必然?



それとも……運命?




以前のオレは、女の子の隣になってどきどきするようなことは全くなかった。








むしろ、女と隣になることは、日常茶飯事だったから。





なのに、何で今はこんなにどきどきするんだ?





いや……、今朝たまたま桜の樹の下で知り合って、少し驚いてるだけなのかもしれない。






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