キャラメル・sweet
私はいつの間にか、寝ていたらしい。
目を開ければ、いつも通りの風景。
いつもと違うのは、耶々の視線。
はあ〜…。
…と、ため息をつく私。
「なんか元気なくない?」
ビクッ!
私は、成瀬に話し掛けられどうすればいいか分からなくなった。
考えていたら、耶々がフイッと前を向いた。
今だ!と思った私は
『何でもないよ。』
と、苦笑いした。
成瀬は気を遣ったのか、何か読み取ったのか、
「そっか。」
と、だけ微笑みながら顔を黒板へと戻した。