キャラメル・sweet
「わっ!」
寝ていたわたしは頭に違和感を覚え、
声を上げて起きた。
「しーっ」
起き上がると指を口の前に
一本当てている成瀬がいた。
わたしは頭を押さえて
キョロキョロした。
「なんか頭、乗ってる?」
わたしは成瀬に聞いた。
「なにも乗ってないよ。」
と、言いつつ半笑いの成瀬。
「成瀬くーん?
わたしが寝てる間に何してたのかなー?」
「え?何もしてないよ?」
いつまで経っても半笑いの成瀬。
「へぇー。言わない気なんだあ?」
「じゃあこれは何かなあ?」
わたしと成瀬の机の周りに散らばっている、
無数の消しゴムの欠片。
「あ、バレちゃった?(笑)」
「もー、なにがしたいのさ(笑)」
「暇だったんだもん(笑)
吉井寝てるしさあー。」