ひとひらの桜
こいつ危ない・・。
今言おうとした。
気おつけないとやばいかもしれない。
「何すんだよ。」
「誰にも言わないでよ・・。言ったら・・・」
私は手で首を切る振りした。
「こえーな。言えなくなったわ。」
「よろしい。」
「何ーー!?二人だけの秘密?ず・る・い。」
陽菜が目を細める・・。
感づかれたらやばい・・。
ここはあいつと帰るしかないかも。
「なんでもないよっ。いこうチビ。」
こいつの手をとり廊下を走り逃げた。
逃げてばっかりの私ってずるいかな。
「てかチビいうなよ。」
「いいから!陽菜から逃げるよ。」
陽菜は後から追ってくる。
もっと早く逃げないと・・。
「鬼ごっこってわけか。腕が鳴るぜ。」
それからどれだけ走ったか・・・。
こいつと手を組んで走ると、自分が
風より早くなった感じがして気持ちいい。
・・・・癖になる。