ひとひらの桜

第一章❤二人のコンプレックス


「お~うか!早くー入学式始まるよ!」

私は日野王架。身長146cmの小さな女の子。

「まってー陽菜ぁーー」

どんっ!!

「ごめんっ!」

誰?・・・・男だ!!やだ・・逃げなくちゃ・・。

「あっ王架!まってーー」

「ごめん陽菜。走るよ!」

「もう走ってんじゃん!」

男なんてやだ。嫌い。関わりたくない。この場から
早く逃げないと!

私の頭の中は逃げることでいっぱいだった。

「何なんだよ。あの女・・・」

「あっ翔~いたいた。入学式だぜ?急げよー」

「おう。今行く。」

なんなんだよ。あの女。誤りもしないで・・。
おまけにすごく小さかった。俺と対張れるんじゃねぇ?

「早くしろよーーちびすけ翔ーー!」

「ちびいうなっ!!」

・・・入学式・・・

「・・・・以上で終わりにします。」

「王架ーーダルかったぁーー」

「私・・・後ろのほうだったから前見えなかった・・・」

「プッあっごめん!笑っちゃった・・・。」

「別にいいよ。いーなー陽菜は。165cmくらいあるよね。」

大きい友達がうらやましい。神様はいじわる。

何で私だけこんなに小さいの・・?

「そんなんでもないよ。クラス票見に行こうよ。」

「・・・そうだね。」



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