ひとひらの桜
私のファーストキスをもらう!?
何考えてるのこいつ・・・
「王架は何賭ける?」
「ちょちょっと待ってよ・・キスはないでしょ。」
必死に抵抗する。だってキスなんて・・
したことないんだもん。
「冗談に決まってんだろ。」
「だましたな・・」
あいつは大笑いしてる。
でもこっちは焦ってて馬鹿みたい。
「・・・やろ。」
「そうだな。おっ丁度風吹いてきたじゃん。」
風と一緒に桜がひらひら舞い降りてくる・・・。
ジャンプしたりして必死につかむ私。
あいつは慣れた手つきでひょいひょいつかみ取る。
「王架~俺もうこんなに取れたぜ?」
「ま・負けないんだから!」
へぇ・・楽しいじゃん。このゲーム。
あいつなら・・翔なら・・私のこと・・・
そんなこと思ってたらあっという間にゲーム時間が
終了した。
「王架何枚?俺、35枚。」