ひとひらの桜
逃げ切った・・・・。
ふぅと額の汗をふき、一息つく私。
「ねぇ王架はさ何で男子皆あーいう態度なの?」
「・・・・別に。」
その話題触れられたくないな。まだ誰にも言ったことのない
私の嫌な過去。親友の陽菜にもね・・・。
「・・別にいいけどさ、そんなんじゃ彼氏できないよ?
王架可愛い顔してるのに・・。」
「私はいいのこのままで。」
彼氏なんていらない。ていゆうか作らない。ううん・・・
【作れない】んだ・・・
ガラ・・・
「翔~いつまでもそんな顔しない!」
「してねえよ。」
あ・・・私運悪い・・。まさか同じクラスだなんて。
私から冷や汗がでる。逃げたこと今度こそ言われる・・・。
でも彼は私を見てにっこり笑う。
「・・・・・?」
なんで笑うの。意味不明。余計関わらないほうがいい気がしてきた。
あーいうタイプってたいてい軽い人が多いから。
つんっと私はそっぽを向く。