ひとひらの桜
・・・可愛くねぇ
なんだよあの態度。人が笑いかけてあげてんのに。
「翔、目怖いよ・・・」
「ごめん。太陽。」
イラつきが表に出てくる。抑えられなくなったらやばい。
でも・・・・
止められない
「おいそこのちび!!」
女は俺のほうに振り向く。顔を真っ赤にして・・・
やばいきれた?と思ったらまたそっぽを向く。
「聞いてるのか?おい!」
教室内に俺の声が響く。めだっちまった・・。
「ねぇ、王架のことじゃない?あのちび男子叫んでるよっ。」
「男はね、相手にしないのが一番なの。・・・
あとで自分が傷つくよ。」
目が深い黒い悲しみの色をしている。
もしかして、過去に男のことで辛いことがあったんじゃ・・・
だとしたら俺は失礼なことをした・・・。
その前にちびって言ったし・・。
まあ俺もそーとー小さいけど。
でもやっぱり謝ろう・・。
「えっと、その・・ごめん!」