ひとひらの桜

言う。勇気を出して、深呼吸する。
彼が私を見ている・・。

今だ!!

「そこのチビボケなす野郎!」

「はぁ!?」

「お・・王架?」

「訳分からない行動とんないでよ。迷惑だし、なんかいや。
私は男子が嫌いなの。これからは私に近寄らないで?」

・・・言った。これであの男子とはかかわりを持たなくて済む。
でも人生とはそう上手くはいかないもの・・

「何あの女。」

「何怒鳴ってんだろうねー」

もっとも怖いもの・・・それは【女子の悪口】

私も女子だけど女子ってやっぱ怖い。

ひるむな私!

「って言うこと。分かった?」

ふんっと鼻で笑い私は話をやめた。

「王架やるね!見直したわ」

「・・ありがとう陽菜。」

これでもうあの男とはしゃべらない。

これで済むと思ったんだけど・・・・


「待てよ」




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