ひとひらの桜

「・・・・何」

「ちょっと待て・・・。」

「待たない。さよなら。」

ガシッ

俺は女の手をつかんだ。嫌がられるのが落ち。

「やめて。」

「なんでそんなに俺を避ける?理由聞かないと納得
いかないんですけど?」

ヒュウ・・・

風だ・・彼女の桜色の髪の毛がきれいになびいて
一瞬うっとりしてしまった。
うっとりしたのもつかの間・・彼女はきつい
目を俺にむける。
かと思うと・・・
たらりといってき透き通った涙が彼女の頬
から流れた。

「泣いてる・・・の?」

「グスッ・・ちょっ・・とこっ・・ちきて・・」

泣きながら俺の手を引っ張る。周りの視線が痛い・・

「ちょっとそこのチビ男子!王架泣かせないで!」

こいつの友達か?後が怖いぜ・・。

「はや・・くぅ・・」

彼女の涙は止まるどころかあふれていく。

そんな顔を見てると守ってやりたくなる。

この感情を一言でいうと、


・・・・・可愛い










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