たらた、ら。
「せーんぱーいぃ!!」
掃除の時間、先輩を見つけ
走って駆け寄る私を待っていたのは、
いかにも嫌そうな先輩の顔と
「げ」
の一言。
でも、私はめげない!
「こんにちは!」
「ちわ。」
だって、なんだかんだで挨拶返してくれる先輩が大好きだからだ!
「先輩どこ掃除なんですか?」
「美術室。」
先輩が現れた付近を見ると、
成る程美術室だ。
ちびな私は高身長の先輩を見上げる形。
先輩は下を向くのさえも面倒なようで、
先輩と話してるときに先輩と目を合わせたことがあまりない。
悲しい事実だ。