Could you love me? ~ツンデレ王子に恋をして~
第1章
まだ、残暑が残る九月中旬。
東京、渋谷に私はいた。
「あつ~・・・」
パタパタと手で風を送る。
送られた風も暑さと混じり生温い風へと変わっていった。
「ホントだよぉ~」
隣にいた香川澪‐カガワミオ‐が相槌する。
澪とは高校に入ってから初めて出来た友達だ。
髪を高い位置でポニーテールにしていて泣黒子がある。
モデルと言っても過言でないほどルックスが良い。
それなのに気さくで明るい性格からか、クラスの人からも人気がある。
私だってまだ出合って1ヶ月なのに休みになると必ずのように遊びに誘ってくれる。
手に持っていたジュースを口元に近づけた。
そして勢いよく飲み干した。
「よく飲むねぇ・・・」
「だって喉渇くんだもんーっ」
今の気温は30℃くらい
もう3時なのになぁー・・・