spring snow
「…。あの子、鳥好きなのか?」
楽しそうに笑う淡雪を創志は見ていた。
「はい。お嬢様は鳥には限らず動物がお好きな方です。
え…と、飯塚様?お嬢様もお待ちですので、中にお入りください。」
圭は優しい笑顔を創志に向け、五指を揃えてカフェへと誘導する。
「創志で良いって。」
誘導され創志はカフェへと歩を進めた。
「かしこまりました。創志様。」
「だからなぁ~…っ。」
創志は少しイライラしたように頭をガシガシと掻く。
カフェに近づいて、淡雪の傍に来た創志に淡雪はニッコリと笑いかける。
「…。まぁ、良いか…。」
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