spring snow
「あの子が、ミナギシのお嬢様…?」
創志は呆然と淡雪を見た。
視線に気づいた淡雪は視線の方を見る。
「……。」
創志は慌てて視線を圭の方へと戻した。
「ミナギシをご存知ですか?」
「ん?そりゃ知ってるだろ?
CMも結構流れ出るし、広告も大々的に告知されてるからな。」
圭に出されたカフェオレを飲みながら、創志は答える。
(あの子がミナギシのお嬢様か…。
もしかしたら、あの子が何か知ってるかもしれない…。)
創志は視線だけを淡雪に向けた…。
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