spring snow
(あの人が水岸の関係者ってことしか分からない…。
名前さえしらない…。探すあてなんか無かった…。
彼女なら、何か知ってる…?
それにあの男…、圭も気になる…。)
二人を見つめる創志の目に楽しそうに会話をする淡雪と、優しく淡雪を見守っている圭がいた。
(なんかあの男、どこかで見た気がするんだよな…。)
記憶の片隅の記憶を辿るように、創志は思い浮かべる。
(どこだったか…?)
「……様?創志様?」
「あっ!?」
呼びかけられて創志は前を向いた。
そこには心配そうに創志を見つめる二人の姿があった。
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