spring snow
 「お嬢様?」
 私は、お嬢様が何を言いたいのか分からずお嬢様の顔を眺めておりました。
 するとお嬢様は、私の手を引っ張りご自分の前を指差しておりました。
 「お嬢様は『遊ぼう』っと、おっしゃっておいでだ。」
 「え…?」
 私は父さんを見たのです。
 父さんは少し淋しそうにしていたのです。
 「…いずれお前も解る…。」
 私は、お嬢様に引っ張られてその場を離れたのです…。
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