spring snow
「ああ!?誰がおっさんだ!?」
サラリーマンは怒って声のしたほうを見る。
そこには帽子を脱ぎながら伊達眼鏡をした創志が立っていた。
「創志様?」
「ああ!?誰じゃ兄ちゃん?
今誰のこと言った!?」
サラリーマンは創志の目の前まで歩いていく。
「誰って、今目の前いんだろ?
おっさんのことだよ、おっさん。」
創志は笑いながら帽子をサラリーマンに向かって上下に振る。
「お前誰だ?くそ生意気なガキだな?」
「そんなことより良いのか?
もうすぐお巡りくるぞ?」
創志は携帯電話を見せて素知らぬ顔で外を見た。
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