その光は温かい【短編集】






それでそこにいる
お姉さんにくじ渡すと
そのお姉さんは目を見開いて
すぐに手元にあった
ベルを鳴らした。




カランカランという
きれいな音が響く。




「おめでとう、僕。
五百万円が当たりました!」




お姉さんはそう言って
にっこり笑ってたなぁ。




俺は頭悪かったし、そのころ金の単位は千円までしか分かんなかったから大金だったのかは分かんなかったがそのきれいなお姉さんににっこり笑われて嬉しくてその場に飛び上がって喜んだもんよ。
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