その光は温かい【短編集】






そして昔のようなきれいなお姉さんに俺は宝くじを渡す。




にこっと笑うこの人を見てたら
あの時を思い出す。




俺はまたふっと笑う。




そして次の瞬間、俺の遠い昔で聞いたあのベルの音が俺の前で確かに響いた。




カランカランという
きれいな音が。





【完】
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