その光は温かい【短編集】
あの子ももう8歳。
最近人気のゲームを欲しがっているようで、この前デパートへ行った時にもショーケースに並んでいるそのゲームをよく羨ましそうに見ていました。
それを見た私とおじいさんはあの子にそのゲームを買ってあげるつもりなんですよ。喜んでくれるかしらね。
そんな事を考えていると何年経ってもワクワクしたりするもんで、自然と足が弾みます。
朝、散歩するのは私の日課で、おじいさんともよくしてたんだけど、最近はおじいさんの足の調子が悪くてね。
でもなんだか散歩しないと1日が締まらないんです。
それを知ってか、おじいさんは私一人でも行っておいでと言ってくれて、今まではおじいさんに見送られて散歩に出かけます。