Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン

廊下で

私の後を走って追ってくると、腕に縋り付く。

「ねぇ、ねぇ、ホントに可愛い?」

「ほら、お嬢様、はしたないですよ」

彼女が私の腕を胸に抱くようにして、寄り添う。

腕にあたる彼女の胸には、殆ど女性らしい感触は無い。

背も私の肩程しかなく、縋り付かれても重みをあまり感じない。


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