Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
私は、優しく頷く。

「勿論です」

「ちゃんと言って」

「好きですよ」

「嬉しいっ!」

あなたの言う好きとは、少し違うけれど。

その言葉は飲み込み、彼女の身体を、そっと離した。

「さぁ、お茶にしましょう、お嬢様」

「うん! お茶、お茶」

軽い足取りで居間へ向かう彼女の、弾む金髪を眺めながら、ゆっくりと後を追った。


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