Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
「眠っててくださっても、構いませんよ? 寝室までお運びしましょうか?」

「ダメダメ、遊ばないと。寝ちゃったらもったいないもん」

乱れたスカートのすそをぽふぽふと手で直し、肩に落ちる金髪を払う。

「そうですか」

あの、天蓋付きのベッドで眠る彼女を見守るのも良いかもしれないと思ったが、どうやらそれは叶わないらしい。

白い花を想わせる形のティーカップにローズヒップティーを注ぐ。

「ね、ね、今日は何なにして遊ぶ?」


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