Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
彼女に指を差し出すと、また、舐めはじめた。

しかし、少し舐めて、唇を離すと上目遣いに聞いてきた。

「ヤマモトも舐める?」

「私が?」

「うん、美味しかったでしょ? 半分づつ舐めっこする?」

彼女が可愛らしく首を傾ける。

指先の少し溶けかけた砂糖菓子と彼女を見比べ、彼女の期待の眼差しに、その砂糖菓子をそっと口に含んだ。


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