Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
このまま、抱いてしまいたい。


この桜色の唇をもっと味わって、

華奢な身体をかき抱き、

白い肌と重なりたい。


しかし、ここまで大切に大切に育ててきた彼女を汚してしまうのは心苦しい。

また、ここで無理強いをして、失敗することの恐怖が頭を過る。

今の彼女を失いたくない気持ちが感情をセーブし、彼女の身体を押し戻した。


「紅茶、冷めてしまいましたね。入れなおしましょう」


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