Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
一瞬彼女の表情に曇りを感じたが、気のせいだったのか、

「そうして」

と、ひとつ手を打って満面の笑みを私に向けた。

私は頷いて、ティーカップを持って台所へ立った。

中身を流し、ざっと水洗いし、湯を注ぎカップを温める。

その間に冷静を取り戻し、彼女の元に帰った。



「ね、ね、何して遊ぶ?」

ティーポットからティーカップにローズヒップティーを注ぐ私に聞いてくる。

「そうですね……、天気も良いですし、外で何かしますか?」


< 70 / 106 >

この作品をシェア

pagetop