Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン

赤い傷

彼女がローズヒップティーにたっぷりはちみつを入れ、ゆっくり飲み干すのを待って、庭へ出た。


今日は、先日買ったおもちゃのバドミントンセットで遊ぶことにした。

「はい、お嬢様」

彼女が取りやすいように、羽根を高く上げると、

「あっ、あっ、あっ、どこどこ、あっ」

彼女はラケットを振り回しながら右往左往し、

「きゃっ!!」

あらぬ方向へ打ち返し、

「はい、どうぞ」

また、私が彼女の取りやすいように、高く打ち返す。

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