Replicant・Lover's No.7 野いちごバージョン
きゃあ、きゃあ、楽しそうに黄色い声を上げながら、青い芝生の上を跳ねまわる彼女の姿に思わず笑みが零れる。

青い空に、白い羽根がひらひら落ちてくるのを、彼女がひたむきな表情で追い、その金髪が光を受けながら彼女に従う。

10分程興じたところで、彼女がぴたりと動きを止めた。

「お嬢様?」

私が心配して声をかけると、彼女はその場にしゃがみ込み、

「ヤマモトぉー」

と私を見上げ、仔猫のように呻いた。


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