smile~君がいた夏~
「初めまして。僕の名前は高宮葵(タカミヤ アオイ)
こう見えても16歳なんだっ」
笑顔を保ったまま、嬉しそうに言った。
歳・・・一歳しか変わらないな。
失礼かもだけど、もっと年下かと思った。
見た感じ、俺のようにケガをしているわけじゃなさそうだ。
「ほらっ。涼くんも自己紹介しないと」
星野さんにせかされて、俺は動揺を隠しながらも簡単に自己紹介をすることにした。
「俺は藍澤涼っていいます。17歳の高2。事故に遭ってこんなケガしちゃったんだけど・・・まあ・・よろしくな」
「うんっ!!よろしくね」
ははっ・・・
すごいハイテンションだこと。
とりあえず自己紹介がすんだところで、星野さんが俺を車椅子からベットにうつしてくれた。