smile~君がいた夏~
「部屋は2人だけだから仲良くね。何かあったらナースコールで呼んでちょうだい。じゃあ私はこれで」
ペコリを一礼すると、星野さんは部屋を出て行った。
それと同時に高宮葵が駆け寄ってきた。
「あのっ!!君のこと、涼って呼んでもいいかな?!僕のことは葵でいいからさっ」
勢いに圧倒され、俺は首を縦に振った。
なんなんだ・・・突然;
てか、葵がベットから出たから気づいたけど・・・
本当に背が小さい。
手足もすごく細いし・・・。
こんなに元気でもやはり病人であることを物語っていた。
「涼!!これから仲良くしてねっ」
嬉しそうに笑う葵の屈託のない笑顔は、俺を安心させた。