年下ダーリン
「ぎゃあッ!!!!!」







モゾモゾした白い物体をよく見る。








「か、翔…ッ!!??なんでッ!!??」






「りん……」







唇を紫にして私の名前を呟く。頬もいつにも増して白く、温かみが感じられない。








「いつから…ッ!!??もう帰っててよかったのに…ッ!!!」






「ううん…、いいんだよ。」







「え??」







「俺がりんと帰りたいだけだから」









紫の唇を三日月にして笑う。でも、寒さには敵わないのか、歯は少しガチガチいって震えていた。


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