年下ダーリン
「……え??」



「翔くんとりんが恋人同士に見えたら、どうなの?そうあってほしいの?」


急に真面目な顔をした依子の図星をつかれたような質問に、一瞬だけ言葉を失った。






だって……そうあってほしい、て思っていたから……






そのとき、依子のどなり声が、意識が遠くなった私の耳に届いた。



「りんッ!!いい加減、私に教えてくれてもいいでしょー!?ずっとりんが言ってくれるの、待ってるんだよッ!!」



「依子…」



「……友達でしょ?私たち…」


依子は少しだけ涙を目の端にためて、でもそれが私にバレないように、そっと拭っていた。
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