年下ダーリン
「依子ッ!!痛い、痛いってばッ!!」






「いいじゃんッ、このくらいッ!!すぐ私に教えてくれなかった罰ッ!!」





ただでさえ痛いのに、依子はもっと指に力をこめて、これでもか、というくらいつねりあげた。






「ちちちぎれるッ!!ホントちぎれるってッ!!」






そのとき、頬の痛みがスッとひいて、依子はつねった手を腰にあてた。








「ま、もういいけどさー。教えてくれたし」






「ご、ごめんね……」





ジンジンと痛む頬を押さえて、涙目で依子を見る。チラッと依子と視線が合い、依子の口角が上がった。









「てことはさー……」







「……ん?」
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