年下ダーリン
リンとした声。






翔のものではないとすぐさま判断できたが、予想外の出来事に驚き、すぐには顔を上げて、声の主を見ることができない。







気遅れしたのも一瞬。





私は顔を勢いよく上げた。










「遅いっつってんじゃん」






そこにいたのは、腕をくんで、クルクルの金髪ヘアの女の子。大きな目を鋭くして、こっちを見ていた。






「え……?あの……」






どんなに考えても、見覚えがない。首をひねって、身長に合わせようと、腰をかがめる。






「なにかがんでんのよッ」





「えッ!!いや…だって……」







「子供扱いしてんじゃないわよッ!!これだからオバサンは…」





< 237 / 362 >

この作品をシェア

pagetop