年下ダーリン

翔は私の手をギュッと握った。急にびっくりして翔のほうを向いたら、いつの間にか翔がこっちを見ていた。



「なッ…」




「やばい…」




「え？」



翔は少し私から視線を外したまま、ぽそっと言った。私は聞こえなくて、今度は私が翔の顔に寄っていった。

すると、翔はもっともっと顔を赤らめて言った。





「ドキドキしすぎて…やばいの！！」



翔はそれだけ言い放つと、また早歩きで歩きだした。私は引きづられるように、翔の後ろを歩いて行った。



あの赤い翔の顔。


凄く胸がしめつけられる。




やばいのは…私だよ。
ドキドキしてやばいのは私。



でもね、嬉しい。

すごくすごく…嬉しいよ。