年下ダーリン
「中…入る?」



翔は少し下から、若干頬を赤らめてこちらを見て言った。





うっ…、その顔は反則……っ





不意討ちにドキッとさせられて、これだから敵わない。


私は平静を装いながら、翔を見た。





「じゃあ、ちょっとお邪魔しようかな」



翔はちょっと私をジーッと見て、フッと笑った。


「な、何よッ!?」




「いやー、なんでも。とにかく、家の前であーだこーだしてるのも変だから、入ろうか」


私は翔のあとに続いて、大きな玄関のアーチをくぐり、中に入った。
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