年下ダーリン
「な、なに……」






「翔ちゃんのこと、どのくらい知ってる?」




「え?」







莉奈は本棚に手をのばし、アルバムを開いた。






「私はねー生まれたときから翔ちゃんと一緒なの。どこに行っても、どんなときも翔ちゃんのそばには私がいた。楽しいときも…ツライときも」





私は俯くしかなかった。私はそんなに長い時間を翔と共有していない。



莉奈からしてみれば、私が過ごした翔との時間…嬉しいこと楽しいことは、語るに劣らないことだろう。
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