年下ダーリン
「翔ちゃんの気持ちは、全部莉奈が分かってあげれてる」






私はコクンと頷いて、


「莉奈ちゃん…翔が大好きなんだね」







「そうよ」


ピシャッとした冷たい声。



「血は繋がってる。それだけが邪魔で、それさえなかったら…妹なんかじゃなかったら……!」





目の端にうっすらとキラリと光るものが見えた。
私はそれ以上何も言えない。



『翔と血のつながりがない』





それだけで莉奈にとって私は憎らしいはずだ。
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