年下ダーリン
ゆっくり教室のドアが開いて、そこにいたのは依子だった。でも、いつもみたいにニコニコしてない。むしろ、いつも何時間もかけて巻いている髪はなんにも手を施しておらず、前に垂れ流して、目の下にはくっきりとくまが浮き上がっていた。







「よ、依子………??」














「別れた」


















「はッ………??」










「りんーーーーッ!!!」












口をムッとあげ、涙をこらえきれず、私に飛びついてワンワン泣き出した。私は背中を擦りながらも動揺していた。









依子と、翼が……別れたッ!!??
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