年下ダーリン
「……んなわけないって!!私が依子とも翼とも仲良しで近くにいるから、そう言ったんだよッ!!!」







口では否定してみたものの、実際なんでか分からない。でも、私の中には期待が渦巻いていて、逆に心がモヤモヤしていた。










……急に黙ったかと思えば、やっぱりこの子は考えがとんでるんだな、そう思った。依子の口から出た言葉に驚いた私は、口をパクパクさせるしかなかった。












「お願いッ!!!!!翼くんを幸せにしてあげてッ!!!!!」










「はあッ!!!!????」






「私が幸せにしてあげられないなら、りんが翼くんを幸せにしてあげてほしいのッ!!!」








「いやいや…、なに言って……」










私の手を握った依子はもう聞いてない。……また困ったコトになった。よし、やるぞーッと拳を突き上げている依子をしり目に、どうするべきか途方もない考えを巡らしていた。
< 77 / 362 >

この作品をシェア

pagetop