年下ダーリン
「言って」














「……言えない」








「男??」






間髪のない返事。そして、その言葉はとても冷たかった。だから、翔と目を合わす。わざと…頑張って翔を見た。
















「………うん」









翔は私を見たまま、数秒動かなかった。そして、クルッと背中を向けて走り出した。






「えッ、ちょッ……!!!!」








数メートル走ったあと、翔はまたこっちを見て、大声で叫んだ。








「りんのバカやろーーーーーッ!!!!!」







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