虹が見たい理由
事
雰囲気かな。
「次移動だよー。」
耳元で言われた声に、驚いた。
「茨…声、大きい。」
私は言う。
変な感じ。
この前までは、友達なんているだけ無駄だって思ったのに。
「ごめんごめん。あまりにも雨水ちゃんがボケっとしてるから。」
クスクスと笑う。
亜利哀が来て、三人並んで廊下を歩いた。
紅い髪なのに、亜利哀は先生に注意を受けるとこを見た事がない。