Ball&Boy
第一章 始まり

部活の存在を知った日

今年の春、大学生になったあたしは、羚(れい)。春日 羚、18歳。


好きなものは、野球とお菓子。おしゃべりにメール。読書も案外好きだったりする。


推薦入試で、すすーいって、大学に入ったあたしは、サークル活動に興味深々。

去年から先輩の話を聞いて、めっちゃ楽しそうだなーって思って一年を過ごした。


それが、今度、自分の番。


「迷うな~。もう、部活決めたの?菜々?」

「私は、もう、決めたよ。」

入学式の次の日くらいからずっと一緒にいる菜々。

最初だけの仲だろうって思ったけど、実際、一ヶ月くらい一緒にいて、結構面白いから、今まで続いている。

同じサークルに入ろうなんて夢に思わなかったけど、菜々も野球が好きだとこの間聞いて、もしかしたら、と思い、聞いてみることにした。
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