佳代子о

その時、ちょうどケイからの電話。

ケイ『おはよう。あとどれ位で準備できそう??今、下に着いたよ。』

私「えっとね、5分で出れるよ。ちょっと待ってて。」

佳代子をフル無視で話を進める。
電話を切り、服装を最終確認して、鞄とお泊り用のミニボストンを持つ。


私「カヨ、帰ってくれへん?もう出るし。」

キーケースを持ちながら座り込んでる佳代子を見る。

カヨ「そうやって男ばっか大事にしてたら良いやん。はぁ~だるっ。」

今日は本当にむかつく。
いつも以上にイライラさせてくれる佳代子。


鞄を持ち立ち上がる佳代子。
玄関まで行き、振り向きながら


カヨ「あ、彼氏、車で来てんねやろ??心斎橋まで送ってな。」

私「・・・・うん、分かった。」

何故か先にマンションを出る佳代子。

駐車場で待つケイの車の傍まで行くと

何故か助手席に乗る佳代子。

私「・・・・・。」

無言で後部座席に乗り込む私に、ハイテンションは佳代子。

カヨ「ハマーとか超かっこいいんやけど~ケイ凄い~超優越感~。」

とケイをベタベタ触る佳代子。
2オクターブ高い声に脳みそガンガン。

いつも『ぶりっ子女マジ最悪。』とか『男の車とか気にする女って何がしたいん?』とかゆうてるくせに。

ミナミまで30分かけて佳代子を送り届け、
やっとデートに出かけた2人。

佳代子の高音攻撃にグッタリな2人は、予定を取りやめて私の家でノンビリとした週末をすごしました。

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