佳代子о
番外編
そんな佳代子との出会いは高校3年の冬。
9割が同じ敷地内の大学に進学を決めて後は卒業式だけな時期に転校してきた佳代子。
同じ大学に進学の決まっていると担任から紹介され、クラス委員の私は案内や世話を頼まれた。
左目に眼帯を付けた佳代子。
制服も前の学校のまま。
この近辺では私達の学校と同じ位のお嬢様学校の制服。
時期も微妙なだけに皆近寄らず遠巻きにみているだけ。
閉鎖的な一貫学校の空気が嫌いな私とミィとキョウは佳代子と友達になりたく話し掛けた。
私「初めまして、私、レナって言うの。学校案内するねっ♪」
ホッとした表情の佳代子。
それから学校を案内し放課後、街に出て買い物やお茶をしていた私達。
プリクラを撮ろうと思ったが、佳代子が眼帯の為、誰も言い出さずに居た。
カヨ「ねぇ、プリクラ撮らない?」
私「えっ?私達は良いけど・・・・。眼帯取れるの??」
大きな眼帯だった為、
“殴られた後を隠してる。”と言うのがクラスの噂だった。
私達も、噂を信じるわけではないが、もしかしたら・・・・。と聞けずに居た。
カヨ「あ・・・ちょっとまだ取れなかったんだった。忘れてた♪笑」
明るく言う佳代子に眼帯の理由を聞いたのはミィだった。
ミィ「カヨちゃん、それ、物もらいか何かなん??」
佳代子が笑いを消して少し下を向きながら
カヨ「・・・違う・・・。私の話聞いてくれる??・・・・」