佳代子о
静かな夕方の公園に移動した私達。
向かい合わせに石のテーブルを挟んでベンチが置いてある。
少し冷たい木のベンチに腰を下ろし、佳代子の方を向く3人。
カヨ「・・・あのね・・・。私、前の学校で虐められてたんだ。これも、その・・・怪我なの。」
眼帯を指差し言う佳代子。
誰も何も喋らず佳代子を見つめていた。
カヨ「高2の時にね、クラスのリーダー格の子が私の親友をいじめようとしたの。それに逆らったら標的が私になって・・・。
親友も結局、私をいじめるグループの仲間になって・・・。
先月までは耐えてたんだけど、さすがに顔に怪我させられるなんて思わなくて・・・・。」
佳代子はジっと顔を伏せたまま話終えた。
ミィ「ひどい!!なんでカヨちゃんがそんな事されなきゃなんないの?!いじめとか意味わかんないんやけど!!」
キョウ「ほんま、そういう奴って何考えて生きてんねやろう。」
私「カヨちゃん、もうそんな事忘れよう!眼帯が取れたらそいつらの事も綺麗に忘れれるように私らとイッパイ遊ぼうよ♪大学も一緒なんやし♪」
ミィ「ほんまや!遊ぼう遊ぼう♪」
カヨ「みんな・・・・ありがとう!!」
満面の笑みで佳代子は私達を見ていた。
その日は少し暗くなる間際まで話をし、アドレスを交換して解散した。