佳代子о

おぼっちゃまな彼氏達は初めてorいつもとは違う雰囲気になれないチェーン居酒屋に挙動不審。
いつも行くのはジャズが流れてるお洒落なカフェか和食料理。

私達もご飯を食べに行くならお洒落な所を選ぶので、あまり馴染みのない雰囲気のお店を前にドギマギ。

若干ながら後ずさる彼氏達。


私「カヨに電話してみるね!!」


きっと同じ名前のダイニングバーがこの近くにあるんだ。
佳代子はそっちにいるんだ!!
私達が間違ってるだけ。


と、信じながら電話をかける。


♪~~♪♪~~

騒がしいダンスホールレゲエのメロディーコールが流れる。
と、同じくらい騒がしい音がして佳代子が電話に出た。

カヨ「もしもしー!!」

大きめな声の佳代子。

私「もしもし??ねぇ、今・・・お店の前に着いたんだけど・・・。」

カヨ「分かった~出るから待ってて~♪」

そう言い電話を切る佳代子。

頼む!!ここから出てこないでくれ!!

居酒屋の入り口とその横の方に隠さず置いてある青い大きなポリバケツを睨みながら、きっと思ってた事はみんな一緒。

そしてその入り口から赤い顔で勢いよく出てきた佳代子。

カヨ「おっつ~♪遅かったね~??迷った??」

私「カヨ・・・ダイニングバーって言ってたやん・・・。」
ミィ「カヨ、私ここ無理やで!男の人が多いところ苦手やって!!」
キョウ「私も。場所移動できひんの?!」

佳代子に詰め寄る3人。

ミィは昔の彼氏にDVをされていたため、男の人が多いとジンマシンが出たりする。
街中でも3人で出かける時は必ずミィが真ん中を歩く。

キョウはもともとの性格が内気な為に人が多いと落ち着かない。

私は・・・・開いた入り口から見えるのはあまり衛生的には見えない店内・・・。

苦手。

全てのチェーンがそうなわけではなく、きちんとしているチェーン店でもはずれな店はあるやん。そんなはずれな感じ。


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