佳代子о

ミィ「おい、カメ。お前何偉そうにミナミ歩いてんねん。」


私とキョウは唖然。

ミィを見上げる聖夜の顔色が悪い。

セイヤ「え?その名前なんで知ってんねん・・・。」

B-BOY1「おいこらっ!!お前誰に口きいてんねん!!」
B-BOY2「聖夜さんになめた口聞いてんちゃうぞ!!まわすぞブス!!」

周りのB-BOY達がミィに掴みかかりそうな勢いで汚い言葉を吐く。

聖夜の目がきょどってる。
サングラス越しでも分かる位。


ミィ「おい、カメ。周り黙らせなおじさん呼ぶよ。」

ぎょ!!とする聖夜。
ミィの言うおじさんが分かったみたい。

『黙れ!!』と周りのB-BOY達を黙らせると立ち上がってミィと並んだ・・・・って聖夜ちっさ!!

ミィは168センチあるが聖夜は160センチ位??

立ったらバランス悪っ!
顔でかっ!!


必死で笑いを堪える私。

ミィ「あんた、ミナミで何してんの?この界隈出入り禁止やんね??何ノコノコ遊びに来ちゃってんねん。」


そっか。

ミィのお家は代々続く893さんの家系。
ミィのパパが次男坊と言う事で家を継ぐ事は無かったが、親族一同が仲の良いミィの家。

そういえば、去年のお正月に会ったミィのおじさんはそんな感じだったな。

セイヤ「え・・・あ・・・あの・・・。」

あせりだす聖夜。
目はキョロキョロと落ち着き無く動き、おしぼりで額の汗まで拭きだす始末。

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