佳代子о
6イラッ
今回は佳代子の被害妄想のお話。
高校3年生の卒業式前日。
みんなで教室に花を飾って先生にお礼をしようと夕方集まった。
先生の好きな色を集めた花を活花にして教壇飾っておく。
佳代子の席は教壇の目の前、1番前の席。
佳代子に断ってみんな作業をする時に花を置いたり・・・はさみを置いたり・・・と使っていました。
次の日・・
登校した私達に泣きつく佳代子。
私「カヨどうしたの?!」
泣くばかりでワケを話さない佳代子、の片手には活花用のはさみ。
そこで、説明をしてくれるクラスメート。
「佳代子の机の中にそれが置いてあったわけ。私らはただ誰かが忘れただけやと思うねんけど、佳代子が“イジメ”って言い張ってさぁ~。さっきから言い合いになってて泣いちゃったわけ。」
はぁ~。とだるそうに話すクラスメート。
胸には卒業生クラス代表を示す真っ白なバッチがついている。
手に持ったのは答辞の封筒。
まだ集合時間んいも30分近く時間がある今。
私「もしかして・・・練習しに早く出てきたの??」
「そうだけど?!朝早く出てきたのに結局1回も通しで練習できてへんし!!」
少し怒り気味に髪をかき上げるクラスメート。
泣く佳代子。
そこに・・・
「あ!あったあった~花道部のはさみ~!!昨日めっちゃ探したのに~。ありがとう佳代子!!」
パッと佳代子の手からはさみを取って走っていく別のクラスメート。
どうやら忘れ物だったみたい。
私「カヨ・・・いじめちゃうくて忘れ物やったやん。」
カヨ「あ!!化粧なおさな!!」
すでに泣き止んでた佳代子は鞄を持ちダッシュでトイレに駆け込みました。
30分後の集合にはバッチリメイクで登場し、
卒業式も涙を流さずにバッチリ。
答辞は・・・若干、何度か詰まりながらも読みきってました。
きっと早朝練習が出来ていたら詰まったりも無かっただろうに・・・。